私たちは、楽しみや満足をカネを払って手に入れることに慣れてしまっている。
カネがある者は、商品を買い続けて欲求を持続的に満たすことができる。
しかし、貧乏人は、カネがないので、カネを払って商品を購入する市場経済の中での欲求充足ができない。
カネを払って手に入れる商品やサービス以外にも、楽しみや満足を得る手段はある。
・自分の食べる野菜をつくる。
・自然の中で遊ぶ。
・絵を描いたり、文章や詩を書く。
・映画を見たり、催し物に参加して楽しむ。
・他者との交流を楽しむ。
カネをかけずに楽しみを得ることは質素に思われるが、当人がそれによって大きな満足を得られるのであれば、それは贅沢(バタイユは「蕩尽」と言った)に変容する。
貧乏人が人生を豊かにするには、カネを使わない楽しみ=贅沢をつくれるかにかかってくる。
カネでは買えない贅沢をして人生を楽しみたい。