生きるための自由研究

脱・引きこもりできそうにない半引きこもりです。

アルコール依存症

私は、アルコール依存症を患っている。

 

 自分の飲酒の仕方がひどくて、このままではマズいと危機感をもってアルコール専門の精神科に自ら足を運んだ。ドクターに自分の酒の飲み方を話した結果、アルコール依存症と診断され、それ以降、断酒を続けている。2014年4月10日からである。

 

 大学生になってから酒を飲むようになるが、酒の飲み方は最初から酷かった。昼間に飲むことは文化祭などを除き滅多になかったが、夜の酒の飲み方が酷かった。ウィスキーや焼酎を酩酊するまで飲んで、気持ち悪くて吐くこともしばしばあった。 酩酊して、一人で歌を歌ったりしているのが快感だった。サークルの飲み会などでも意識を失うまで飲み、学生寮の廊下で寝ていたということもあった。

 

 酒の飲み方は大学院時代にさらに酷くなった。

 

 もともと大学院は、就職活動に失敗して消極的理由で進学した。しかし、ちゃんと研究をしなければいけないという思いは強かった。根が真面目だけど、やるべきことはちゃんとできない、いわゆる真面目系クズ。研究をやらなくてはという思いは空回りして、勉強は全くできていなかった。

 

 とにかく、不安で、その不安をごまかすために過食に走ったり(1日にコンビニ弁当7個食べるとか)、研究ができなくて大学院を中退したらどうしようと焦ってネットサーフィンで「大学院 中退」と検索ばかりしていたのを記憶している。

 

 不安のため飲酒量は増え、毎晩大学から帰ったら自室で焼酎を喰らう。 酒で酩酊してダラダラしている時間が幸せだった。 酒の量は焼酎で300mlくらい。多いときで500mlパックを空けるくらい。 次の日は決まってひどい二日酔い。

 

 大学院時代の就職活動も失敗した。 面接の前にコンビニでカップ酒を買って飲んでから行ったこともあった。面接前に酒を飲みすぎて気分が悪くなり面接を辞退したことも数回あった。

 

 就職活動に行き詰まり、結局逃げるように大学院の博士課程に進んだ。 だが、研究も行き詰まってしまい、どうすればいいのか不安から無気力状態になり、昼間から酒を飲むことをたびたびしていた。この辺りから、自分の飲酒問題に向き合わなければと思い始める。

 

 自分が酒を暴飲してしまうのは鬱が原因だろうと考えて心療内科に行き抗鬱剤をもらい飲んだが、やはり酒の暴飲は止まらない。 医者からは酒を止めるように言われるが、自分は酒を止めたくても止められない。医者に対して「酒が止められません。今からこの病院から出ると、前にあるコンビニで酎ハイ買って飲んでしまいます。どうしようもないです」と言うと、医者からアルコール専門病院を紹介される。

 

 何とかアルコール専門病院に行って酒を断つことができた。

 

 私がもっと早い時期に病院などに行き、酒の問題を克服していたら人生は違っていたのだろうか?しかし、根本的な性格が変わらないと酒を飲んでいようが飲むまいが、あまり生き方は変わらない気がする。

 

 私自身は、酒をやめてから、ムキにならず肩の力を抜いて生きようと考えるようになった。 鼻の穴を広げて何かを頑張ることを放棄した。等身大の自分で気張らずに生きたいと考えるようになった。

 

 デメリットは、アルコール依存症躁うつ病という病気を抱え、さらに何も能力や才能が無いため自分に対する自信が失くなってしまったことである。自分に自信が無くいつも暗い。これでは誰も周りに寄って来なくなり孤独に陥るという悪循環となっている。

 

 自分への自信をつけるには何かしら転機が必要な気がするし、時間がかかるだろうと思う。

 

 自分にとってアルコール依存症とは、自分への自信を失わせる病気であった。