前回の旅行記の続きである。
7/20は道の駅「伊王野」を6時に出発して、県道76号線を北上。この道は6~7世紀における東北へ向かう古道である。また、源義経の伝説も残る地域を通る。
午前中に関東と東北を分かつ明神峠に到着して福島県に入る。
朝から14kmほど歩いて白河の関所跡に到着。
松尾芭蕉は『奥の細道』で「心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて旅心定りぬ」 と書いている。白河の関は陸奥(みちのく)への入り口として、平清盛も関所越えをしたときにその感慨の気持ちを詩にしている。松尾芭蕉も当初乗り気でなかった旅であったが、白河の関に着いたのが機転となり旅を続ける決心をしたようだ。
白河の関までで200km歩いた。私も旅の感慨に浸りましたよ。
白河の市街地まで歩き白河ラーメンを食べた。国道289号線の南湖付近にはラーメン屋が並んでいるので、その中から店を選んで食べたらいい。写真はお弁当セットで800円。だしがさっぱりしていて美味しい。
白河駅はレトロな雰囲気。駅の側には小峰城と城址公園があり、公園ではベンチや東屋があり野宿できる。私は駅前のベンチで夜を明かした。
夕ご飯はカップラーメン(野草盛り、たんぽぽ、オオバコなど)と、
自分で作った浅漬け。道端でスモモをひろったのでデザートに。
7/21は白河から国道4号線で北上する。このあたりは宿場町が盛んで奥州街道と呼ばれる。10:30頃にイオンモールを見つけてそのまま夕方まで涼む。夕方には須賀川市に到着。ここには松尾芭蕉が栗の木がある庵で詩を読み、その歌碑がある。
世の人の 見付けぬ花や 軒の栗
(地味なので、俗世間の人々の目には止まらない花だ。この庵の軒近くの栗の木は)
この日は須賀川駅近くの公園の東屋で寝た。夕食は卵と鶏肉の炒めもの(材料費250円ほど、味付けだし醤油のみ)。
7/22は須賀川を出発して午前中には郡山市に到着。ヨークベニマルの休憩所で昼間は休む。昼ごはんは半額のミンチを買って麻婆茄子を近くの空き地で作る。
【お手軽麻婆茄子】(220円ほど)
材料:ミンチ、ナス1個、シソ(拾い物)
ミンチとナスを炒めて、シソを混ぜる。味付けはコショウとだし醤油でOK。
16時から再び歩いて三春町へ。三春町のヨークベニマルでアジ(一尾70円)、トマト3玉(80円)を買って、夜の駐車場でアクアパッツァを作る。
【お手軽アクアパッツァ】(材料費150円)
材料:魚1尾、トマト2玉、塩コショウ、シソ
フライパンで水を沸かして魚を入れる。トマトのざく切りを加える。シソを入れて、塩コショウをふる。魚を何回か裏返して煮込めたら出来上がり。
この日は道路の横の歩道にあるベンチで寝た。近くのトイレで服を洗い道路のフェンスで干した。よく乾いた。
7/23は三春町を出発して田舎道を行く。
このあたりを走る磐越東線(ゆうゆうあぶくまライン)。田舎ののんびりとした朝の駅舎。
蓮の花も綺麗でした。
途中、二本松市に入るが国道349号線には樹高50mの日本有数の大木である「杉沢の大杉」がある。のどかな場所で休憩所もあり立ち寄りにいい。
昼前に道の駅「さくらの郷」へ。道の駅の前のデイリーヤマザキでカップラーメンを買って、道の駅に生えてるオオバコなどを入れて食べる。「さくらの郷」には東屋があり、夕方まで休んだ。すぐ近くには湧き水もありおいしい冷水を飲む。
このデイリーヤマザキには400円でバラ肉も売っていたので、夜はサムギョプサルにした。「さくらの郷」から5kmほど歩いて道の駅「東和」へ。
道の駅の日除けテントの下で寝ました。
次からは東日本大震災の被災地歩きです。