生きるための自由研究

脱・引きこもりできそうにない半引きこもりです。

生存権

関東の路上で生存権祭りをした

関東に訪問して横浜の路上で野宿イベント(野宿のプロのかとうちあきさんに手伝ってもらう)をしたり、鶴見済さんの居場所に参加させてもらった。また、群馬の方にツイッターで遊びに来てと誘われ、ドライブで森林浴をしてお家に宿泊させてもらい話など聞か…

西成一揆③(21年10月15日)

2021年10月15日に、西成の三角公園横で3度目の生存権祭り(西成路上一揆)をした。今までと同じで、「一律給付金の再支給」と「生活保護費の引き上げ」をホワイトボードに書いた。チヂミを焼いて友人や通りがかった人と話しをした。今後寒くなれば、スープ…

西成一揆②(21年9月16日)

2021年9月16日に、2回目の西成で生存権を求めるしょぼい路上一揆をしました。6月以降3ヶ月ぶりだ。ホワイトボードに書いたのは前回と同じ内容で、①一律給付金を求めよう、②生活保護費UPだった。日程は思い立って急に決めた。 今回は、前日に神戸の山でエゴマ…

BIが導く個人単位の社会:脱資本主義/ジェンダーフリー/ノマド

ベーシックインカムにより個人単位の社会が導かれることを書いていきたい。個人単位の直接給付金は社会の仕組みや価値を組み替える大きなインパクトとなる。BIは単なる生活補助金であるだけでなく、お金が資本主体から個人主体のものとなり(お金のコモン化…

路上で物乞いしたら元気になった話

【目次】 1.路上で投げ銭をもらうと元気になった 2.路上でもらったもの ① 留学生の話し相手として ② ギャルにウケた ③ 夕食のおにぎりをいただく ④ お姉さんに手を振ったらジュースをもらった ⑤ たまに女装をしてる方から投げ銭もらう 3.路上で暮らす人達…

「財源がない」論をひっくり返せ!:《税収=財源》説の脱構築

一律給付金という個人単位の現金給付が社会にどのような意味があるのかを、ベーシック・インカムの専門家の知見や、現代貨幣理論をもとに書いてみた。一番の問題は、現代社会の貧困は「銀行中心の貨幣制度」が生み出していることだ。これにより、個人単位の…

西成一揆(21年6月5日)

6/5(土)に西成の三角公園の横でしょぼい一揆(生存権を求めるアピール)をしました。友人や通行人が集まってワイワイやりました。しょぼい居場所になりました。途中、おっちゃん同士が喧嘩して、路上に転んだ拍子に、腕の入れ墨が丸見えになるハプニングな…

ドゥルーズ/引きこもり/ノマド/個人単位

【目次】 1.引きこもりは幽閉されたノマドである 2.資本主義は家父長制に支えられ維持される 3.人々の欲望が「条里空間」の補強のために動員される 4.個人単位化によるノマドの解放 5.「リゾーム」の発想によるしょぼいノマド的実践 1.引きこもりは幽…

努力主義の脱構築

【目次】 1.「努力」という言葉がトーンポリシングのために使われる 2.努力主義を脱構築する 3.社会で上手くいくかは努力ではなく適合できるかの問題 【過去記事】 ◉コミュニケーションは個人の能力よりも適合の問題であること ◉自分の社会的成功は自分の…

しょぼい一揆:路上でできる一人アピール

2021年2月11日に京都の路上でひとり一揆をやった。生存権を求めるアピールだった。一律給付金の支給と生活保護制度の改善(扶養照会の条件緩和)などをホワイトボードに書いて、通行人に見せていた。同じことは年始から数回した。途中、友人がチューハイ片手…

能力主義を問う(2)

能力主義が強調されると社会の不公正が問いにくくなる問題を指摘する。新自由主義の競争主義によって、貧困に陥るのは能力がないからだという語りがなされやすい。この発想からは、貧困化しないためには個人の能力をつけさせようという能力主義的な解決が目…

年金は払ったら負けだ

【目次】 1.年金払えないし、払っても将来生きられない 2.そもそも年金制度は社会保障ではない 3.賦課方式は世代間対立をあおり、将来世代にツケを回す 4.年金は差別的なシステムである 5.お金のない人は西成方式でいこう 1.年金払えないし、払っても…

労働主義と全体主義

1.「仕事さえできればいいんだ」という考えが甘えを生む この社会では仕事により「自立」ができたら一人前と見なされる。だから、みんな身を立てるために頑張って仕事をしようとする。仕事ができなければ本人の能力だけでなく人格や態度まで問題視される。…

少子化は「問題」なのか?

【目次】 1. 日本の少子化対策は子どもの事を考えてない 2. 今の少子化対策は将来世代にツケを回す発想 3. そもそも少子化は問題か? 4. 妊娠・出産させることは暴力である 5. シングル単位発想で子どもの生存権を保障する 1. 日本の少子化対策は子どもの事…

なぜ、「働いたら負け」になるのか?

【目次】 1. 社会に必要な仕事ほど損をする 2. 労働イデオロギーが無駄な仕事を増やしている 3. 資本主義では労働をすることが不利になる 4. 生活できる水準の賃金が保障されていない 5. アリ的な生き方をしても報われない 6. 【結論】低収入者は「働いたら…

「引きこもり」はなぜ這い上がれないのか?

「引きこもり」を事例に、社会的に低い立場に置かれたり周縁化された人(=サバルタン)がなぜ社会の中で這い上がれなくなるのかを文章化したい。「引きこもり」の問題だけでなく、マイノリティ全般のエンパワーの課題についても多くカバーできると考える。…

ピル問題から考えるシングル単位の働き方

【目次】 1.ピルを飲んで働けと言うのはジェンダー差別である 2.労働そのものがジェンダー差別をもつ 3.「障害学」の視点から 4.市場は差別をもたらす 5.生理による不都合を被らないために 6.シングル単位の労働システムへ ★★シングル単位の働き方のた…

生活保護を前提とした引きこもりの生存戦略

【目次】 1.引きこもり・ニートは生活保護を前提として生きる必要がある 2.福祉利用をためらわせ困窮者を追い詰める労働イデオロギー 3.税金を食う巨悪は他にいる 4.生活保護への負の意味付けを解消する 1.引きこもり・ニートは生活保護を前提として生…

生存権の保障【労働システムの脱・家族主義】

1.日本の最低賃金は生存権を保障しない水準 国連から2013年に日本の最低賃金は「最低生存水準および生活保護水準を下回っている」と勧告されている。2019年度における最低賃金は東京が1013円、最低は沖縄など790円である。全国加重平均は901円となっている…

性差別と生存権

生存権の保障は経済基盤が脆弱になりやすい女性にこそ求められる。資本主義のシステムにおいては女性が不利な立場におかれる。労働がジェンダー化されており女性を低賃金・構造的劣位の地位に押し留めている。このため女性が経済力をもつのが難しく、女性が…

引きこもりデモ@厚生省前

4/1、4/2に厚生労働省前で「引きこもりに福祉を! 社会保障を家族単位から個人単位へ」という訴えをおこなった。 厚生省職員が出所する時間帯で、職員たちに訴えるかたちとなった。 カンパなどで金が貯まったら、また東京の厚生省前で訴えをおこないたい。 …

社会保障の強化のために

●現代社会では金は生存に直結する 障害はインペアメントとディスアビリティに分けられて考えられる。 社会モデルは、社会が負担を負えば解決する障害のことをディスアビリティと呼ぶ。そして社会が負担を負っても解決しない障害はインペアメントとする。 (…

家族と同居する経済困窮者が社会保障を受けられない問題

民法における家族の扶養義務が家族と同居する経済困窮者を追い詰めるという問題を提起する。これは、実家ぐらしの引きこもり・無業者などの経済的問題を生み、「自立」の妨げとなっている。経済的自立できない主婦や介護者も対象にする問題でもある。 私は、…