生きるための自由研究

脱・引きこもりできそうにない半引きこもりです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

遊動生活のススメ

1.定住化による暇と退屈 以前、國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、2011年)のレビューを書いた。 それとも関連させて、今回は遊動生活のススメを書いてみる。 人類は人類は400万年前に誕生してから、長らく遊動生活をおくっていた が、1…

消費社会における暇と退屈。

國分功一郎氏の『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、2011年)を読んだ。 人類はいつから暇を手に入れ、退屈するようになったのか? 現在社会では、暇と退屈が資本によって搾取される。資本主義における暇と退屈との付き合い方を考えてみた。 ●暇と退屈の誕生 …

実務的な勉強は身に入らぬ

現在、職業訓練に通っている。 職業訓練のパソコンスキルの勉強は関心が無いのでやっても頭に入ってこない。けっこう勉強したつもりがテストの成績も悪かった。 やっぱり、仕事のための勉強=有用性のある勉強は好きになれない。ただ、金稼ぎのスキルをつけ…

モテる人になりたい!

宮台真司の『きみがモテれば、社会は変わる』は、今の閉塞する日本社会にはどういう人が必要であり、どういう人がモテてほしいかを書いた本である。 今の日本社会では、ひとたび職を失いカネを失うと、人との縁が切れ、孤立してしまう。 カネの切れ目が縁の…

働きたくても働けない社会

若年無業者についての本を読んだ。 www.amazon.co.jp この本では、職に就かない者を無業者と呼んでいる。ニートと異なるのは、何らかの職業訓練などを受けている者も無業者に含めているからである。 若年無業者の数は200万人を超え、15〜39歳の若者の16人に1…

アルコール依存症からの回復

●アルコール依存症とは アルコール依存症は、自分で飲酒の量をコントロールすることができず、酒を飲み続けてしまう病気である。 「いつも飲みすぎるから今日は一杯でやめておこう」と誓って酒を飲み始めるも、一杯では止まらない。 二杯、三杯と続き、ずる…

大学院のドロップアウト

2012年、大学院修士課程を終えて、博士課程に進学した。 研究を続けて韓国に関わっていきたいという気持ちがあったが、実際は就活の失敗によるモラトリアムの延長であった。 こういう動機で博士課程に行ったらホントに人生は詰む(修士ならよいが)。 博士過…

就活の失敗と博士課程進学

大学院に入り修士課程を終えて就職をするつもりだった。 しかし、学部に続き大学院でも就職活動は失敗する。 履歴書は上手く書けないし、面接では志望動機からして何を話していいか困ってしまう。 面接官からの「我が社に志望された理由は何ですか?」という…

生真面目とアル中

前々回の日記(↓↓)の続きである。 nagne929.hatenablog.com 2010年、大学院修士課程に進学した。 生真面目であった私は、学部での就職活動の失敗と卒業論文が上手くできなかったことを反省して、大学院ではマジメに勉強をしていい修士論文を書き、就職もち…

引きこもりをこじらせないために

私は現在、半引きこもり生活をおくっているので、引きこもりについて気になって斎藤環氏の本を借りて読んでみた。 以下、『ひきこもり文化論』(ちくま学芸文庫)、『ひきこもりはなぜ「治る」のか?』(ちくま文庫)を読んで目に止まったことを書いていく。…

挫折の始まり

私は、大学4年生になっても進路を決められずにいた。 進路のために何もしておらず、旅行に行ったり、サークルで遊んだりとテキトーな日々を過ごしていた。 当初は大学院に行って勉強を続けようかと漠然と考えていたが、大学院の準備もろくにできていなかっ…

高等遊民

私は大学院修士までとったのに、ニートとは誠に情けない。職歴が無いので、単純肉体労働にしか就けず、労働意欲を完全に失ってしまった。 ニート生活を続けていて、高等遊民という言葉が皮肉に聞こえてくる。 高等遊民とは、大学などで高等教育を受けた後も…

ブラブラして生きていくには

『脱資本主義宣言』で有名な鶴見済さんが3月24日にツイートした内容 「学校や会社に頑張って通って死ぬほど疲弊するか、あるいは引きこもるか。概ねこのどちらかしか選べない現状では、いずれにせよ幸せにはなれない。ブラブラしながらそこそこ生きていくと…

プレカリアート

Wikipediaに載っていた学歴難民という用語を見て自分のことだと思った。 「学歴難民(がくれきなんみん)は、主に一流や難関と言われる名門で有名・名高い大学や大学院を卒業しておきながら、就職活動をしても一流(と言われる)企業に就職できず、無職やニ…

80年代の韓国ソング

재 취미는 K-POP를 듣는 것인데 특히 80년대 노래가 좋아합니다. 私の好きなことはK-POPを聞くことであるが、特に好きなのは80年代のK-POPである。 歌に影があり渋いのだ。 こういった趣味はマイナーすぎて誰もわからない。 日本人で知ってる人は指で数える…

派遣で酷い目にあった。

昨日は、1ヶ月半ぶりに仕事をしてきた。 クロネコヤ◯トの引越し部門での1日の派遣だった。 とにかく酷い目にあった。社員が酷かった。 年下の社員にちょっとしたことでもめちゃくちゃ怒られる。しかも、常に威圧的な態度と言葉で接してくるからホントに不快…

気力が沸かない。

ここ最近、まったく体調がダメだ。 いつも、15時くらいまでベッドに横になってる。 昼頃には目が覚めているのだが、何かをする気力が沸かず、ずっと布団に入って横になっている。パワーが入らない。 寝たきりの状態である。 やりたいことはある。読書、韓国…

肩の力を抜いて生きる

私はニート生活をしているが、しんどさを感じる日々があった。 私は、生真面目な性格のせいか、せっかく仕事をせずにニート生活をおくるんだから、たくさんある時間をつかって何かしら有意義なことを成さなければいけないと考えてしまう。 しかし、自分が何…

自分の能力を生かすことができないのは不幸だ

自分に合わない仕事は苦痛だ。 仕事などの向き不向きを考える上で参考になるのが、ノーベル経済学賞をとった、アマルティア・センのケイパビリティという概念である。 センが途上国において問題としたのは、絶対的なカネの欠乏である貧困だけでなく、個々人…

ニート生活 何も成さなくていい

2月2日に仕事を辞めてニートになりました。 仕事が本当に嫌だったので、ニートになって爽快な気分になりました。 ニートになって何をしているかというと、意味あることは何もしてません。 毎日、昼過ぎに起きます。過眠は病気のせいもあり仕方ないです。 起…

資本主義を超えた生き方が必要

広井良典は資本主義のことを「市場経済プラス拡大・成長」と呼んだ。 資本主義によって私たちが苦しむらなば、市場経済をどうにかしなければいけない。 何でも市場に任せるのではなく、DIYをしたり、交換をしたり、他人からタダでモノを恵んでもらっ たり、…

ポスト資本主義を読んで

広井良典(2015)『ポスト資本主義』岩波新書 経済の拡大・成長がもう続かない定常化社会において、我々の働き方や生き方、社会保障はどのようになるべきかという話であった。 現代は、「16、17世紀から続いた「市場経済プラス拡大・成長」としての資本主義…